1999 須賀川市勢要覧 「和 TAIWA」 -042/044page

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歳時記

2月

◆十念寺の節分(立春の前日)

 十念寺境内にある成田山別院(成田山新勝寺から明治16年に遷座)の厄払い行事です。また、松尾芭蕉も参詣したことのあるこの十念寺の境内には、芭蕉の句碑が建っています。

◆初寅大祭(旧正月初寅の日)

 長松院に祭られている除災招福・縁結びの神「毘沙門尊天」の祭りです。門前には、まゆ玉やまさるなどの縁起物を売る露店が並び、夜通しにぎわいます。

初寅大祭

4月

◆桜まつり(中旬〜下旬)

 釈迦堂川2kmと須賀川(通称・下の川)1kmわたる両岸の桜並木が、見事なまでにその季節を演出します。特に一段と風情のある美しさが川面に照らし出される夜桜は、須賀川を象徴する風物詩の一つです。

桜まつり

◆宇津峰山開き(29日)

 標高676mの宇津峰は、南北朝時代の南朝方の拠点として知られ、頂上には当時の貴重な遺構が残っています。昭和6年には、国の史跡に指定されました。

◆牡丹園(下旬〜5月中)

 須賀川の牡丹園は、規模・美しさとも世界一を誇る名勝です。5月中旬の見ごろには、10haの園内に290種、7千株の大輪が所狭しと咲き競います。

7月

◆きゅうり天王祭(14日)

須賀川地方の特産品であるキュウリを2本お供えし、お護符代わりに別のキュウリ1本を持ち帰るという奇祭ですが、そのキュウリを食べると、一年間病気にかからないと言われています。

キュウリ天王祭

8月

◆市民盆おどり大会(15日)

 中心商店街通りに組まれたやぐらから、勇壮な太鼓の音が響きわたり、市民はもちろんのこと、お盆で帰省中の方々も一緒になって、大いに踊り流します。

◆釈迦堂川全国花火大会(20日前後の土曜日)

 釈迦堂川下流の市民スポーツ広場周辺で開かれる須賀川の夏を彩る一大イベントです。灯ろう流しが始まりを告げ、一万発もの花火が大空を舞うこの夏の風物詩は、毎年10万人余りの方々を楽しませています。

花火大会

9月

◆市民秋まつり(17・18日)

 須賀川中心街の鎮守様「神炊館神社」の礼大祭です。勇壮果敢に繰り出す各町内の御輿で、最高潮に盛り上がった祭り一色のまちを、家族みんなで楽しみます

市民秋まつり

11月

◆松明あかし(第2土曜日)

 須賀川城落城にちなむ伝統行事で、日本三大火祭りの一つです。昼過ぎからの大松明行列や武者・姫行列が、この祭りの序盤を盛り上げます。晩秋の夜空を焦がすこの一大戦国絵巻は、まさに必見です。

◆円谷幸吉メモリアルマラソン大会(松明あかしの翌日)

 昭和39年、東京オリンピックのマラソン競技で、銅メダルに輝いた円谷幸吉選手の偉業をたたえ行われる、市民誇りのイベントです。

円谷幸吉メモリアルマラソン大会

◆牡丹焚火(第3土曜日)

 その年に枯死した牡丹の木を供養するみやびやかな行事、俳句歳時記にも登場します。一面に芳香を漂わせ、次第に紫炎になる様は、まさに神秘的な雰囲気を醸し出し、訪れた多くの俳句愛好者や観光客を魅了します。


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