さくら紀行 -006/010page
SAKURA 4月中旬
長沼町指定天然記念物
【永泉寺(えいせんじ)のシダレザクラ】
指定年月日
昭和56年4月1日所有者(管理者)
永泉寺所在の場所
福島県岩瀬郡長沼町大字長沼字寺前24番地概 要
(1)樹種:エドヒガンのシダレ
(2)樹高:17メートル
(3)根周り:6.0メートル
(4)目通り幹周り:3.3メートル
(5)推定樹齢:300年開花時期
4月中旬その他指定及び登録
福島県緑の文化財(登録527号)サクラの特徴
地上3メートルのところから二股に別 れた太い枝が四方に大きく広がり、樹冠 の規模は東西20メートルにも達します。
花の開花時期は例年4月中旬頃と、長 沼町西部地区にある桜としては比較的早 く開花する桜として知られています。
満開時になると、長く垂れた枝に赤味 がかったピンク色の花が無数につき、地 面につくほど枝が垂れ下がるさまは、ま るで滝を思わせる見事な景観です。交 通
《1》JR須賀川駅より長沼行き バス60分/永泉寺前下車徒歩5分(福島交通)
《2》東北自動車道須賀川I.Cより 国道118号線を会津方面へ25分
[永泉寺のコウヨウザン(福島県指定天然記念物)]
永泉寺は麒山馨麟大和尚を開祖とする曹洞宗のお寺で、 応仁2年(1468)の開山と伝えられています。
境内には本堂を挟み、東にシダレザクラ、 西にコウヨウザンの大木がそびえ立っており、 『静と動』の景観を醸し出しています。
このコウヨウザンは中国南部を原産地とする亜熱帯性の植物で、 当地方としては非常に珍しく、 永泉寺の第三世心操接全忠大和尚が 永正13年(1516)に当寺に入山の折り、 四国より持参したと伝えられています。