鏡石町勢要覧-001/029page
牧場(まきば)の朝(あさ)
杉村楚人冠/作詞
船橋栄吉/作曲
ただ一面(いちめん)に立(た)ちこめた
牧場(まきば)の朝(あさ)の霧(きり)の海(うみ)
ポプラ並木(なみき)のうっすりと
黒(くろ)い底(そこ)から 勇(いさ)ましく
鐘(かね)が鳴(な)る鳴(な)る カンカンと
もう起(お)き出(だ)した小舎小舎(こやこや)の
あたりに高(たか)い人(ひと)の声(こえ)
霧(きり)に包(つつ)まれあちこちに
動(うご)く羊(ひつじ)の 幾群(いくむれ)の
鈴(すず)が鳴(な)る鳴(な)る リンリンと
今(いま)さし昇(のぼ)る日(ひ)の影(かげ)に
夢(ゆめ)からさめた森(もり)や山(やま)
あかい光(ひかり)に染(そ)められた
遠(とお)い野末(のずえ)に 牧童(ぼくどう)の
笛(ふえ)が鳴(な)る鳴(な)る ピイピイと