鏡石紀行-002/014page
牧場の朝
杉村楚人冠/作詞
船橋栄吉/作曲
ただ一面にたちこめた
牧場の朝の霧の海
ポプラ並木のうっすりと
黒い底から 勇ましく
鐘が鳴る鳴る カンカンともう起き出した小舎小舎の
あたりに高い人の声
霧に包まれ あちこちに
動く羊の 幾群れの
鈴が鳴る鳴る リンリンと今さし昇る日の影に
夢からさめた森や山
あかい光に染められた
遠い野末に 牧童の
笛が鳴る鳴る ピイピイとられたもの。時計が現在ほど普及していない時代、朝・昼・晩、作業のはじめと終わりに鳴らされていた鐘は、美しい余韻を残しながら牧場内に響きわたっていきました。半世紀以上にわたり牧場で働く人々に時刻を告げ続けた鐘は、今はその役割を終えて、牧場事務所内で静かな眠りについています。
町のシンボルソングとして町中の人々に愛され、親しまれている「牧場の朝」。朝と昼には、町中に「牧場の朝」のメロディが鳴りひびき、人々に時刻を告げています。町では、毎年12月に行われる「牧場の朝ロードレース大会等、「牧場の朝」にちなんだイベントも行なわれています。また、毎年10月にはオランダと日本の友好を記念したオランダ祭りを開催。当日は町中の人々が参加し、いつもはのどかな町内が浮き立ちます。