わたしたちの町 鏡石 - 115/125page
羽鳥からうつり住んだ人の話ダムをつくることには、さんせいする人とはんたいする人がいました。しかし、県がかわりの土地を用意してくれたことや、国の仕事に協力するということから、羽鳥の土地をはなれました。うつってしばらくは苦しいことが多く、羽鳥の楽しかった生活が思い出としてのこっています。
ダムは、セメントを使わず、土をもり、ねん土と石でつくりました。ていぼうの石は一つ一つ、人の手でつみあげてつくったのです。
機械は使えるようになっても、やっぱりたいへんな工事だったのね。
きっと時間がたくさんかかったんだろうな。 用水路の工事も、ダムの工事に続いて始められました。水が自然に流れるように、地形をえらんでつくらなければならないので、たいへんな工事でした。土地の高いところは、唐(とう)ぐわやつるはしを使って人の力でほりました。また、低いところは、トロッコで土を運び、高いていぼうをつく