平成15年度 いわせ 社会科副読本 - 051/062page
郡山ふきんの地形
郡山市の断面図(だんめんず)
「あれ,阿武隈川(あぶくまがわ)はずいぶん低いところを流れているんだ。」
「これじゃあ,安積原野(あさかげんや)に水が引けないよ。」
わかった。
猪苗代湖(いなわしろこ)の水を引けばいいんだ。
そうすれば,原野(げんや)に水を引くことができるよ。
1870年(明治3年)須賀川(すかがわ)の小林久敬(こばやしひさたか)が湖水(こすい)の水を引くことを考えました。自分の全財産を使って猪苗代湖(いなわしろこ)から郡山まで調べたり,東京へ行って政府(せいふ)の役人に考えを話しました。しかし,熱心(ねっしん)すぎてばかにされ聞いてもらえませんでした。