てんえいむら見て歩き トラベルブック -044/064page
農業
天栄付の農業は、稲作を主とし た複合経営が中心です。
田園ではコシヒカリ、ササニシ キ、ひとめほれなどの美味しいお 米の生産が行われています。
野菜は路地野菜作りが中心。特 に「岩瀬きゅうり」は、最も生産 高が多く、天栄村を代表するオリ ジナルブランドです。天栄の新し い故郷の味、「羽鳥湖漬け」など にも利用されています。 また、ハウス栽培により冬場に 出荷が可能になった秋冬ニラは 「あまニラ」として消費者に浸透。
その他にも、桃、ぶどう、梨、 リンゴなどの季節の果物や椎茸な どが栽培されています。
近年は、福島空港の開港にとも ない花き栽培農家も増加中。若い 後継者が”夢”をもって農業に取 り組める「夢作物」として、バラ やトルコキキョウなどが栽培され ています。
今後は、梅や柿を新しい生産物 として栽培を推進し、天栄村の特 産品の一つとして売り出されてい くようです。林業
村のの総面積の8割を占めるのが 緑豊かな山林。そのほとんどは国 有林であり、林業を主体とした経営は多くありません。この林業家 の多くの収入を支えているのが、 「椎茸」栽培。近年の健康ブーム もあり、順調な伸びをみせていま す。天栄村の椎茸は、原木の豊富 さを利用して作られた良質な商 品。身が厚く香りが高いと好評で す。
さらに、平成7年には豊富な森 林資源を活かすため、観光と森を タイアップさせた湯本スキー場を オープン。林産物の販売も行われ ます。工業
現在、村内には30の事業所があ り、そのうち10人以上の雇用を行 っている会社は17社です。
飯豊農工団地にも大手企業が3 社進出してきました。
今後は、さらに福島空港、東北 新幹線、東北自動車道などの高速 交通網も便利に利用できる優位性 を活かしながら、大山農工団地へ の企業誘致を進め、若い世代の定 住を図っています。