わたしたちの石川町-113/127page
2 教育へのじょうねつ
〜石川義塾と森嘉種〜
石川町の教育文化のはってんにつくしたのが,県内最初の私立学校である石川義塾(今の学法石川高校)をつくった森嘉種です。
1892年(明治25年),当時まだ石川小学校の先生だった森嘉種が,人口四千人足らずの小さな石川町に上級学校をつくったことは,たいへんな評判になりました。学校をつくるために協力してくれたのが,石川町長だった吉田光一です。また多くの町の人々が学校をつくるために,たくさんの資金を寄附してくれました。森嘉種は,校長と教師の両方をつとめ,西洋の学問や数々の外国語を身につけ,鉱物学者としても石川町の石の種類の多さを全国に紹介したことで有名です。
森嘉種年表
年 |
できごと |
1862 |
白河藩の儒学者、森嘉会の長男として生まれる |
1877 |
十六歳で水戸の私塾(自強舎)に学ぶ |
1884 |
教員免許試験に合格 |
1885 |
棚倉小学校に勤務 |
1891 |
石川小学校に勤務 |
1892 |
石川義塾(学法石川)を設立する |
1896 |
文部省中等教員検定に合格 |
1903 |
東京帝国大学で鉱物学を学ぶ |
1928 |
教育学術上の功績から藍綬褒賞を受賞する |
1933 |
七十二歳、病気でなくなる |
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