あさかわまちが生んだ偉人-001/093page

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1 東北なまり
「えっ、きみ。もう一回言ってくれないかな。」
試験にあたっている先生も、ほとほとこまってしまっている様子です。
「ウーン。」
向かい側には、小学校を卒業したばかりで、まだおさない顔つきをした吉田富三少年がすわっています。富三も先生のこまっている様子を見て心細くなってきました。顔も、だんだんとうつむきかげんになってきています。
ここは、東京の府立第一中学校。そのころ日本の代表的な名門校として知られていた学校です。富三は、この中学校の入学試験を受けに来て
1913年(大正2年)の暮れ富三10歳,父喜一郎41歳,弟良直5歳
1913年(大正2年)の暮れ富三10歳,父喜一郎41歳,弟良直5歳
酒をつくるおけを積み上げた生家の前。(左の人)

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