あさかわまちが生んだ偉人-059/093page
3 内田社長とナッパ服
「ようし、完成だ。この部品なら飛行機を飛ばせるぞ。」
従業員七名の工場から歓声があがりました。
「ばんざあい。」
泥まみれ、油まみれの内田社長の笑顔が見えました。
外国のようには技術が進んでいなかった当時の日本では、飛行機を飛ばすことはたいへんむずかしいことでした。それを、ついにやりとげた喜びは、小さな小さな工場を活気づけました。
(おれの部品でなければ、飛行機は飛べないんだ。)
内田社長は、大きな自信を持ちました。
ナッパ服の社長