あさかわまちが生んだ偉人-065/093page
一日を励んでもらいたいと思います。」
と、言って、従業員を励まし続けました。
また
「製品は機械が作るのではなく、人間が作るのです。その人間も、ただ技術だけでなく心がこもっていなければなりません。」
と言うこともいつも話されました。
そういう日頃の研究や努力が、やっとむくわれる時がきました。それは、昭和二十五年のことでした。完成した「内田式ギアポンプ」が全国発明展覧会で「発明振興賞」という立派な賞に輝きました。
それからは仕事も順調に進み、昭和三十二年にロータリーフランジャーポンプを完成し超高圧ポンプの大量生産を開始しました。そして現在の内田油圧の基礎を作ったのです。
稔翁の作ったモーター