あさかわまちが生んだ偉人-064/093page

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自分も従業員と同じナッパ服を着て、若い技術者と夜遅くまで、納得のいくまで話し合いました。また、一つの製品を作るのにも自分自身で研究し、人のまねはしまいと心に決めていたので、何回も作っては失敗しながら、自分の考えだした技術で作り上げていくという姿を従業員に示すのでした。
「従業員の皆さんの持っている宝は皆さんの腕にある技術です。その技術は、自ら励み自ら努力してはじめて自分のものとなり、それが会社を発展させるもとになるのです。一度自分の身に付けた技術は、自分が死なない限り火にも焼かれず、水にも流されず、人に盗まれる心配もなく、一生自分自身の腕に付いて立派な尊い宝となります。そして、会社の発展はもとより、家族の生活のためにも役立ちますので、いつもこのことを頭において一日
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