あさかわまちが生んだ偉人-069/093page
いる人(経営者)と働く人(労働者)の間で、対立が見られるようになってきました。
この内田産業にも労働組合が作られました。
しかし、内田産業では、会社を持っている人と働く人たちの間に一度も対立がありませんでした。それは、稔自身働く人たちの気持ちをよく知っていたからだと思います。
稔は、そのことをとてもうれしく思っていました。そして、名古屋工場に組合が作られてから五周年記念の時、労働組合から稔に感謝状がおくられました。労働組合としては、とにかく内田稔社長に感謝の気持ちを表わしたかったそうです。感謝状には、「私たちが、自信と希望を持って働き、生活できますのは、社長が家庭の生活を質素にし、会社の経営を第一に考えてくださっているためです。組合に対しても、理解と慈愛で接してこられました。…」ということが書かれていました。そこには、経営者
労働組合から贈られた感謝状