あさかわまちが生んだ偉人-068/093page
着る青い作業服)を着て、油にまみれながら、工場の中で、若い技術者といっあいましょに仕事をしました。そして、仕事の合間にじょうだんを言ったり、毎日の生活の様子を聞いたりして、働く人たちの気持ちをつかむことに努力しました。
稔は、社長であってもいつでも従業員といっしょに現場で働くという考えの持ち主で、「経営者は、『喜びは従業員と共にし、苦しみは従業員より先にする』ということを第一の心がけにしなければならない。」と語ったことは有名です。
この言葉どおり、稔は、社長として無理やわがままを言ったりすることなく、働く人たちの気持ちを知ろうと努力し、質素な生活を送っていました。
この当時、全国各地で働く人たちの会(労働組合)が作られました。そして、会社を持って
従業員と話す社長