古殿町勢要覧 -012/027page

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どうあるべきか町の福祉の現状と
これからのサービスについて

さんお元気で寝たきりの方が少ないのが 特徴です。

司会 町の現状とそれに対しての意見を いただきありがとうございました。

それでは町で計画している診療所の設置、 介護老人保健施設などについてご意見を お聞かせ下さい。

櫛田 理想をいったらきりがありません が、高齢者、障審者にやさしい町づくり が、町の発展になると思います。

産業重視から保健・福祉重視に転換し、 健常者も弱者も共に生きていける町づく りが必要ではないでしょうか。他の町か ら移り住んでもいいといわれるような町 ですね。

これからは保健、医療、福祉の総合セン ターのようなものが町の核になっていく のが理想かなと思います。

老人の足の確保やヘルパーの増員、介護 者の財政援助、住宅改善援助など、充実 しなければならないことはたくさんある と思いますし、健康な老人や要支援、要 介護に該当しない人の扱いも考えていた だきたいと思います。

司会 サービスを提供する宗田さんから どうですか。

宗田 これからは、サービスを必要とす る人が本当に望んでいること、困ってい ることは何か、一人ひとりのニーズを把 握していかないと、サービスの押し付け、 不足になってしまいます。できる限り理 解に努め、信頼関係を深めて、少しずつ 自立した生活が送れるようなサービスを 提供したいと考えています。

介護保健がスタートしますと、町民のサ ービスに対する意識も変わってきます し、利用者側もより質の高いサービスを 要求するようになり、利用者側が選択す る時代になると思います。

これからは利用者が選択できるように、 サービスの内容を充実させる必要がある と感じています。

司会 ありがとうございました。最後に 今後の古殿町の福祉政策について町長か らお願いします。

町長 お二人のお話をお聞きして、一般 町民からお年寄りまで、幅の広い福祉を どうするかという問題が古殿町の課題で あり、医療については現在、櫛田先生に 依存しているのを痛感しており、先生に 感謝する次第です。

先生からお話が出ました、医療、保健、 福祉の施設の総合化など、総合医療体制 の確立については同感であります。医療 機関を整備し、老人のいろんな政策を同 時に運営させていくことが古殿町の夢で す。施設も含めヘルパーへの期待、信頼 度がますます高くなりますので、人員確 保なども懸案の一つになります。

来年四月からの介護保険実施については、 受け入れ体制は大丈夫なのかというサー ビスを受ける側の不安をなくすよう行政 としてPRする必要があります。また、 実施された場合の予測のできない問題に 行政がどう対応していくかだと思います。 先生提案の横のネットワークづくりも必 要で、現在その方向で予算の計上をして います。

これからは高齢者にやさしい町づくりの ため、あらゆる施策に本格的に取り組み、 福祉の町古殿を目指したいと思います。

司会 貴重なご意見、ご提案がでました が、これからの町民の福祉の向上に役立 てたいと思います。本日はお忙しい中あ りがとうございました。

●司会/町民福祉課長

医師 櫛田正一先生

社会福祉協議会介護福祉士 宗田仁子さん

対談風景


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