三春の自然-005/070page

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(2)大地の生いたち
三春町は、阿武隈高地の中ほどの西のヘリにあることは前にものべたが、この地域は、約3億5千万年から約2億年前の古生代といわれる地質時代の後半に、海の底の一部で、砂・石灰質たい積物などの積み上げが進んでいた所であった。やがて、この時代の終わりごろから、造山運動という地殻の変動が始まり、深成作用や変成作用が進み、もり上がって陸地ができはじめたといわれている。その後、いろいろな変化をたどって阿武隈高地の原形がつくられ、約200万年前ころまで侵食を受け続けてやや平坦な地表面が形成され、その結果地下の深い所が表面に現われるようになった。さらに第四紀になると白河層がたい積したり、土地がかなり持ちあげられて隆起準平原となった。
なお、阿武隈高地は東の太平洋側が持ちあがり
御木沢地区平沢地内のまるいカコウ岩の亀裂
御木沢地区平沢地内のまるいカコウ岩の亀裂
大平工業団地の白河層のある丘から西の奥羽山脈を見る
大平工業団地の白河層のある丘から西の奥羽山脈を見る

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