三春の自然-006/070page
西の阿武隈川の方は沈んで、西側にゆるく傾く特徴を示している。部分的には、変動に差があり地塊が生じたり、切り通しなどで断層と思われる土地の断面も観察される。
地域のほとんどが、中世代(約2億年前)につくられたカコウ岩類で、ジャモン岩やセッカイ岩(変成岩)が平沢栄町団地付近や一本松地内にわずかに分布しているていどである。
したがって、カコウ岩が風化して真砂化した土や粘土が大部分であり、そのうえに、第四紀更新世前期(約200万年〜約90万年前)に砂レキ層とセキエイアンザン岩質ギョウカイ岩層とからなる白河層ができた。そのため現在では、高度300m〜400mの丘陵頂部の一部に、砂レキ層が見られ、その上にセキエイアンザン岩質キョウカイ岩が、まるで帽子をかぶったように一段高く残っているところも見られる。
下山田付近の桜川増水による堰のけっかい
北小泉弁天山の白河居たい積岩の様子