三春の自然-028/070page
あり、滝つぼの深さは2m以上もある。そこにはコイ、ハヤなどがいる。秋には、川ぞいのクリ、ナラ、クヌギなどの広葉樹が色づいて、アカツやスギの緑と調和して美しい。また、「滝」の近くには青石発電所(出力200kw/h)がある。薬師堂橋のすぐ下手の道ばたには、野仏が、川の流れる音とは対照的に、静かなたたずまいを見せている。
沢石地区を流れる移川は、このような様子を見せながら、わずか3kmぐらい流れて、岩代町へと流れ去っていく。
移川の急流
野仏のある所から、右手への小道を500mほども登りきると稲荷神社がある。そのそばに、「青石」の地名の由来を示すといわれる石がある。移川に囲まれた丘が青石地内である。あたりの小高い所に登り、阿武隈高地の北の方を見ると、大空の下に、小高い山や丘が広がっており、阿武隈高地の特徴のある様子を見ることができる。また、西の方を見ると、那須火山帯の安達太良の山なみが、一段と高くそびえている。
青石から見た阿武隈高地