三春の自然-027/070page

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岩代町、安達町を通って阿武隈川に流れそそぐ、長さ約14.0kmの川である。
県道(実沢・要田線)の実沢地内、上台バス停留所から、北に約1kmあまりまっすぐに進むと移川に出る。薬師堂橋を渡り右手の上流に向かうと、東北電力移川発電所(出力330kw/h)がある。この発電所は昭和の初め地元の人がつくり、発電をはじめたという。
この辺りの川は、流れがゆるやかである。川岸を見ると、上流から運ばれてきた土砂がたい積され、層になっている様子がわかる。発電所から上流の川には、ウナギ、コイ、ハヤなどがすんでいる。
移川の流れと土砂たい積
移川の流れと土砂たい積
面がりくねった川にそって、下流の方へ道を行くと、薬師堂橋の辺りから、沢が深くなり、流れは急にはげしくなって、音を立てて流れるようになる。川には、大小さまざまな形をしたカコウ岩があちこちにころがっており、その間を水がいきおいよく走りぬけていく。流れてきた水は、大きな岩を一気に乗り超えて、はげしく落ちていく。これが、近所の子どもたちが「滝」と呼んでいる流れである。滝の高さは約2m

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