三春の自然-056/070page

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(5)富沢のジャリ山
県道(本宮・常葉線)ぞいの沢石小学校から西の方へ3kmほど進むと、堰田というところに出る。
右手の深い松林の中に富沢のジャリ山がある。ふきんの人々のなかには、「白ジャリ」と呼ぶ人もいる。
ふもとの雑木林の中に、ようやく道らしいものを見つけて登っていくと頂上にたどりつく。
広さはおよそ5000m2位で、まさに「白ジャリ」の名にふさわしくまっ白な砂山である。
急な斜着には、いく筋ものみぞが見られる。雨に流された跡であろうか。平らな部分はわずかで、大部分は40度から80度位の急斜面である。
ジャリの粒は、5mm位の大きさのものが多い。その白ジャリをルーペで見ると、粒は透明なガラス状の部分と白色状の部分からできており、いくつかの粒には黒いものがついているのを観察することができる。
また、このジャリを鉄製乳鉢などで細かく砕き、その粒を20〜50倍のルーペや顕微鏡でみると、透明なものはセキエイ、
ジャリ山の斜面
ジャリ山の斜面

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