三春の自然-057/070page
白色をしたものはチョウ石であり、黒いものはうすくはがれることからクロウンモであることがわかる。
以上のことから、このジャリ山は地下深い所でできたカコウ岩が,いろいろな原因で風化し、ジャリ状になったと考えられる。
白ジャリの粒(1目もりは1mm)
ジャリが白く見えるのは、そのほとんどがセキエイやチョウ石の無色鉱物でできており、有色鉱物のクロウンモがごくわずかしかふくまれていないからである。
ジャリ山をとりまく山々の春は、愛らしいマンサクの花ではじまり、パイカツツジと続く。
夏は、ふもとを流れる小川に紫のふじがうつり、秋はツタ、カエデ、ヌルデなどが紅葉してジャリ山をきわだたせている。足もとには、ハギ、サワヒヨドリも見られる。
冬のおとずれたジャリ山の頂上に立つと、西方に安達太良の白い山なみを望むことができる。