小野町町勢要覧 -016/043page

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まず機敏に 何より個性を打ち出して

吉田代 今は日進月歩でなく秒 進分歩の時代ですので、何事も働 くことに機敏でないと対応してい けない気がします。それと、商売で、 同じやり方をしていては客はいな くなってしまう、自分の特徴ある ものをカラーとして、企業も個人 も出していかねばまずいのではな いかという気がします。

司会 スピードは大切ですね。

吉田(代) 小野町には異業種 交流会があり、会員は50杜くら いで、常時30社が活動しています。 私もその一員に入っています。

 商品開発のとき、自力でオリジ ナルなものを考えていくのはむず かしいので、会の中でいろいろな人 の話しを聞き、オリジナルな物、ブ ランド品を作っていけば、不景気 にも勝てる気がします。これからは、 人的ネットワーク、情報のネットワ ーク、交流がほんとうに大切にな りますね。

福田眞知子氏と吉田正美氏

高橋 地の利ということで言えば、 小野町は浜通りから中通りへと つながる交通の要衝でもあり、将 来的に黙っていても外から人が入 ってくる。逆にこちらからも人が 出て行きやすい。そういう活気の ある地域になっていくのは間違い ないので、条件が整っている中でそ れをどう活かしていくかというこ とになっていくと、町全体で一つの ことに取り組んでいくことがまず 大切ではないでしょうか。

 それから農と商と工のネットワ ークをしっかりと確立させ、どん どん相互に交流しあい、協力して、 又、情報交換していくべきではな いでしょうか?計画倒れにならな いよう、計画を作って動いていくこ とが大切でしょう。小野町の人は 意外と、このまちの便利さに気づ いていないんですよね。茨城とか いわきの人は「小野町ってこんな に近かったんだ」と感じているし、 郡山の人もそうだと思います。し かし、逆に小野町の人は遠く感じ ている。まず、これに早く気づき、 どんどん動くべきと思います。

吉田(政) 本業はプロ意識をも って取り組んでいくにはもちろん ですが、花いっぱい運動なんかをや ってみたいと思います。浮金地区 では、沿道に花を植えて、その運 動の模範となっており、サルビアか らマリーゴールドがきれいに咲いて います。

 私達もまず、浮金地区の真似 をして、田村郡内の仲間と共に小 野町に今年もマリーゴールドを5 万本植栽したいと思っています。

 田んぼも減反している所を荒 しておかないで、きれいな田んぼ に見えるよう美しい町づくりに 取り組んでいきたいと思っています。  いろいろな外部の情報など意 見があったら、私達に寄せてもらっ て協力してもらえばと思います。

 それから農作業するにしても、 ファッショナブルなプロ意識を持って、 やっていきますので中心商店街の 方にいいアドバイスをいただけれ ばと思っています。

 全く新しい事を始めようとす ると、なにかとむずかしい点が多 いので、いいところを視察してきて 取り入れていくようにしたいと 考えています。

司会 模倣から始まってみがいて いけばいいんですよね。

吉田(政) そういう繰り返しを つみかさね、いつかは小野町ブラン ドの農作物をつくりあげていきた いと思っています。

先崎 売りこむのは私たちにま かせなさい(笑)。一日も早く、そう 言いたいですね。宮崎県の綬町な どを見ると農業と商工業がみご とに手を結んでいます。羨ましい と思いますね。

福田 酪農というと堆肥のイメ ージがあり、“汚い”とか“きつい”、“臭 い”というイメージを払拭しようと、 仲間が協力して考えて、できるだ けきれいなイメージにしようと、 花いっぱい運動も含めて、建物も 白く塗り、白づくめにしたんです。

 観光に来る人たちには地元の ものを家庭料理でもてなして、小 野町の隅から隅まで見てもらいた いと思います。

 最後に堆肥の問題ですが、早 く発酵して匂いがつかない堆肥を 作ろうと、商品化を試みています が、生ごみ、堆肥をリサイクルする システムづくりにぜひ、町の援助 をいただければと思います。

町長 一緒に取り組んで行きまし ょう。

吉田(政) 地元の商店街も地 域に密着した宣伝をどんどんし ていくべきではないかと思います。 それと農業も同じですが、まず 自立を考えていく。国だ、町だと いう前に、自分ができることは何か、 つきつめていかないと、かんじんな ところで、道をまちがえるような 気がします。たとえば、農業であ ればより新鮮なもの、安全なもの を食卓で安心してして食べても らう−これが、基本ですからね。 ここは、自分自身でやらなければ なりませんよね。

先崎 商業も同じです。商売と は何か、個店でできることをきっ ちりやっているか、商店街という エリア全体がまとまっているのか、も う一度元気を出して、がんばらな ければと思います。

佐藤 商店街がすたれると、町 がすたれる…そんなことになら ないよう、小野町あきんど、元気 でいこう!

吉田(代) まさに、境界のない 社会をどう乗り切っていくか、総 合的に考えて、足元をしっかり見 て行動しようというのが地方に 生きる私たちの指針だと思います。

高橋 繰り返しになりますが、「早 く気づいて、どんどん動く」これを 徹底したいと思います。

司会 最後に町長からまとめを、 お願いします。

町長 大変活発で素晴らしい意見を ありがとうございました。町としても やはり、商店街はお店の人とお客様が 楽しくふれあえるような環境づくりを 心掛け、そして農業、工業、商業の バランスのとれたまちづくりを心掛けて いきたいと思います。みなさんこれから もどうぞ協力し合いながら、理想 とする小野町像の実現に向けて 頑張っていきましょう。

司会 農業、工業、商業のバランス のとれたまちづくりを目指して、 みなさんの努力ももちろんですが、 町も大いにバックアップして、21世紀には ますます元気で明るい「笑顔とがんばり のまち]小野町であり続けることを期待 いたします。


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