小野町町勢要覧 -023/043page
小町のロマンに小野の歴史を見る
小野町の歴史
花の色は 移りにけりな
いたづらに 我が身世にふる
ながめせしまに
小町のロマンに小野町のルーツがあった。
小野町は古くから「小野小町生誕の地」と伝え られています。町に残る伝説をひもといてみると「平 安朝の初め、七里ケ沢といわれていたこの一帯に、 公家の血をひく小野篁が救民撫育のためにや ってきました。名代の教養人でもある篁は、この 地を<小野六郷>と称して治め、産業や文化の 礎えを築きました」とあります。小野篁は、篁の 花園に仕えるひとりの美しい娘(愛子)と結婚し、 やがて玉のように愛らしい姫(比子姫)が誕生し ます。この姫こそ後の小野小町であるとするの が小野町の伝説です。もちろん確かな記録は何 一つ残っておりませんが、町には小野篁と小町 ゆかりの史跡が数多く残っています。
小町伝説の里
たとえば仲町地区にある矢大神杜の祭神は 小野篁ですし、駅を見下ろす小高い丘の上あ たりが篁の館跡であったと伝えられています。 小町の母、愛子にちなむ神社や鬼石、小さな 五輪塔も残っています。また、「たかむら踊り」 は夏の風物詩として親しまれており、篁に連