小野町町勢要覧 -025/043page
元気な暮らしが集まって笑顔の町が生まれる
小野町の産業おこし
豊かな自然と快適な都市機能の共存。それが小野 町の目指す「阿武隈地域の拠点都市」です。磐越自 動車道や、トライアングル・ハイウェイなど高速交通 体系の確立、町の中央を流れる右支夏井川河川改 修と市街地整備、農林業、商工業、観光など産業の 振興、そして魅力とにぎわいのある商店街づくり。 小野町は新時代にふさわしい都市整備を着々と進 めています。
産業おこしに全力を!
◆農林業の振興 水稲、葉たばこ、野菜、畜産の 組合せによる複合経営が中心である町の基幹 産業の農業は、高齢化・後継者不足・農産物の輸 人自由化等多くの問題を抱えていますが、今後、 新しい時代に対応できる農業経営基盤の整備 を進め、担い手の育成・新規就農者の支援を図 りながら、山間高冷気候の自然条件を生かした 魅力あふれる農業の振興を図ります。
林業については、木材の生産を始めとした森 林のもつ多面的な機能を生かしながら、保全・整 備に努め、町民がやすらぎを求めることができ る森林の活用を図ります。
◆商業の振興 消費者の意向に添った魅力と にぎわいのある商店街づくりを進めるため、事 業規模の拡大・専門店化を促進し、店舗の共同化・ 協業化を図っていきます。
また、商工会との連携を深めながら、経営基 盤の強化・後継者の育成を図り、新たに形成さ れた郊外型商業地とともに、近隣の地域を取 り込んだ商業圏の確立と交流人口の拡大によ る商業の振興を図り、活力ある商店街づくり を進めていきます。
◆石材業の振興 黒石山の黒みかげ石、日影山、 早渡、菖蒲谷、雁股田地区などの白みかげ石は、 建築材や墓石として全国に出荷しています。ま た全国でもめずらしい蛭石も産出。土壌改良材 として用いられています。
◆エ業の振興 工業は町民の豊かな生活の基 盤として、また、地域経済の発展に果たす役割 は非常に大きなものがあります。
このため、良質な労働力の供給や交通網の整 備など立地条件を十分に生かして、積極的な企 業誘致活動を推進し、既存企業の育成・振興を 努めるとともに雇用の確保・定住人口の増加を 図っていきます。
◆観光の振興 阿武隈高原に位置する恵まれ た自然景観と史跡名勝、豊富なレクリエーション 施設を活用、グリーンツーリズムを展開し、近隣 町村との協調のもと、広域的な滞在型観光を めざします。温泉についても個性ある施設とし て観光客が滞在できるよう新しいリゾートコミュ ニティの形成をめざします。
住民主役のまちづくりを!
町の中央を流れる右支夏井川は暮らしに欠 かせない河川です。農業用水や上水道の供給水 としてはもちろん、子供の水遊びの場や四季折々 の景観を形づくってきました。いま、町では河川 整備計画に基づいて住民の声を生かしながら、 暮らしと河川、商業地区と河川、それぞれのよ りよい関係をつくろうと、せせらぎのあるまちづ くりを進めています。豊かで安全な川とのふれ あいから、新しい小野町が生まれます。
◆豊かで、住みやすく!阿武隈地域の拠点 都市をめざす機運が高まりをみせるなか、住環 境の整備開発を推進し魅力ある商店街の育成 に努め、土地区画整理事業、街路事業等を積極 的に導入し、新しい時代にふさわしい都市整備 を進めていきます。
◆交流条件の機能充実 地域開発及び町民 生活の活性化、交流機会の拡大を図るためには、 さらなる道路網の整備が大きなポイントとなり ます。
小野町は、盤越自動車道の開通により東北・ 常磐自動車道を結ぶ交通体系の要衝として位 置付けされ、さらにトライアングルハイウェイの整 備が着々と進んでおり、阿武隈地域の拠点にふ さわしい地域として小野IC周辺開発を進め ながら、近隣町村との連携をさらに強め、条件の 整備に取り組んでいます。