小野町の文化財一覧 - 003/006page
町指定
熊野神社棟札(2枚)
町重要文化財
平成4年4月1日 町告示 第20号●所在地/大字飯豊字本飯豊153
磐越東線小野新町駅より北西約4km
熊野榊土に残る棟札7枚の中の2枚で@ま天文4年(1535)、Aは天文15年(1546)紀年のもので、両棟札とも、当町における最古の棟札として貴重である。
棟礼Aには「大壇越藤原隆顕」とあるが、これは「田村隆顕」と思われ、これより当地方と田村氏とのかかわりを知る貴重な史料となる。
大日如来座像
町重要文化財
昭和50年2月6日 町告示 第4号●所在地/大字湯沢字館ノ越
磐越東線夏井駅より約2kmバスの便あり
湯沢山来迎寺に安置され、来迎寺の本尊である。開基当初から本尊とすれば嘉承年間(11O6〜1108)の作を思われるが不詳である。
●所在地/大字夏医字寺谷津作134(雲林寺内)
層塔(1基)
町重要文化財
平成2年3月24日 町告示 第17号
磐越東線夏井駅より北西約2km
・総高−174cm・品質−軟質の凝灰岩
・造建時期−鎌倉時代末期より南北朝初期に相当するものと思われる。
現状は三層屋根と相輪を失っており、基壇基礎、初重、二層、三層輪部のみであるが、その堂々たる風姿はかつての面影を充分に示している。紀年銘など削落磨滅しているが、丈の低い基礎と初重輪部、各輪部の上部の幅が狭くなっている。軒反りゆるやかで、おだやかな軒勾配、屋根軒口の厚さ、ほぼ垂直な切り落しなどの姿により、整備された石工技術が見られ、温雅で風格を帯びる形は修繕者の心を示している。
当時における当地方の鎌倉仏教文化の実態を示すものとして、小野町周辺の農村経済力と農村構造の優秀性を表現するものとして、得難い貴重な遺物である。県内では県北、浜通りを除き11基あるが、阿武隈山系では郡山市中田町と当町の2基だけである。●所在地/大字小野新町字大倉94(妙見神社内)
夫婦煙草調理(絵馬)
町重要文化財
平成3年3月6日 町告示 第19号
磐越東線小野新町駅より北約4km
安政3年(1856)の作である。
当小野町大字小野新町字大倉の妙見神社に奉納された絵馬で、図柄が夫婦の煙草の製造を描いたもので、いかにも当地方で葉煙草栽培の盛んだったことがうかがい知れる絵馬である。
江戸時代末のこの地方の生業と、風俗を知る上で貴重であり、県内でも、他に例を見ない珍しい絵馬である。