滝根町の文化財-010/016page

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宇佐神社と神木 町指定有形文化財

昭和五十四年九月二十五日指定

宇佐神社本殿
宇佐神社本殿

神木
神木

 広瀬宮の前にある宇佐神社は明応元年(一四九二)に遷座の縁起をもち、当地域では古い社寺の一つである。

 祭神は品陀和気命である。神仏集合で、元禄年中頃(一七〇〇)まで僧侶によって祭礼がなされていた。

 以後神職が入り明治三年より完全な神社の形態をとる。
 本殿は一間社、流れ造、こけら葺で、組物は身舎が出組、向拝が三ツ斗組、軒は二間、繋垂木で、建築年代は棟札から享保六年(一七二一)である。

 神社の境内にある神木は六十本、その中で樹齢七百年とされる杉の巨木がある。胸高周囲五・五メートル、樹高約二十九・六米、枝張りは十九メートル八十センチある。

 この神社一帯の杉林は福島県の緑の文化財第一四三号として指定されている。

 神木は神社鎮座の時にすでに大木であったといわれ、当時から神木として崇敬されていた。またこの杉には夏はアオダイショウが、冬にはムササビが住みつき、氏子の人々は神の使者としてこれらの生物を見守ってきたと伝えられている。

 所在地 滝根町大字広瀬字宮ノ前一八○
 所有者 宇佐神社


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