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あぶくま洞 町指定天然記念物
昭和四十六年二月七日指定
あぶくま洞は、昭和四十四年、釜山の石灰岩の採石場跡で発見され、昭和四十八年に一般に公開された。
この鍾乳洞は、鍾乳石、石筍の数、種類の多さでは他に類をみないといわれ、幻想的な美しさは東洋一といわれている。約六〇〇メートルの探勝コースには歩きやすいように階段や手すりがつけられており、ライトに照らし出され神秘のムードを漂わせる。鍾乳石が重なりあってまさに幻想の世界である。スリルに満ちた洞内は、滝根御殿、竜宮殿、こうもりの窟、クリスマスツリーなどと名付けられた石筍や鍾乳石が自然の美しい彫刻を楽しませてくれる。
洞内には、トビムシ、ヤスデ、巻貝類、カマドウマ、カエルなどが生息している。こうもりの窟からはコウモリの骨も発見されている。
気温は、夏冬とわず十四度、湿度が九十八パーセントと夏涼しく、冬暖かい。洞穴を一周するのに約四十五分かかる。
所在地 滝根町大字菅谷字東釜山一番地
所有者 滝根町