あぶくま洞・入水鍾乳洞-003/030page
石灰岩層の申にたまった地下水は、少しずつまわりの石灰岩を容かし続け、地下水の流れを作ります。地殻の隆起や地下水の下刻作用で地下水面が下がってゆくと、水の代りに空気が入り、中に空洞ができます。
地下水面がだんだん下がり、底面以下になると水のない洞穴が残ります。天井や壁の割れ目からしみ出してくる水によって、いろいろの鍾乳石ができて、ついに鍾乳洞の完成となるわけです。
しかし、やがて地下水面の降下で地下水がなくなると、鍾乳洞の成長は止まります。そして落盤などで底が埋まり、天井の石灰岩も溶けてなくなり、やがて洞穴を消失してしまいまず。鐘乳洞の長い一生の終りです。