白河市文化財パンフレット 谷津田川流域水車跡群 発掘調査概要 - 006/020page
2.今もある姿
今も見ることができる、かつて白河市内にあった江戸時代に建てられた水車小屋です。先の絵図面や調査で見つかった水車跡ともほぼ共通する、米つきの作業場の様子を見ることができます。石臼(いしうす)は調査で見つかったものと同じ作りのものです。
屋内で回る水輪の両側には、石臼が2列ずつ並べて埋められています。水輪の回転は、歯車を使って同時に2本の心棒(しんぼう)に伝えられます。心棒につけられたつめは、回転とともにたてぎねにつけられたなで木を押し上げます。
なで木からつめが外れるとたてぎねが落ち、石臼に入れられた米をつきました。