中島村村勢要覧 -014/017page
Interview
with
Villeage Mayor「豊かさ」と「ゆとり」が実感できる村づくり。
そんな思いを村民の皆さんと共有していきたいですね。全村公園化計画に代表される 中島村の農村アメニティー とは何ですか。
本村は「中島村第3次総合振興計画」 をベ−スとした「人と自然が共生する 福祉と学習の里」を基本目標に、村民 と行政とが一体となった村づくりを 進めています。
なかでも、カラクリ・ヨカッペ時計 のある「童里夢公園なかじま」は、全 村公園化推進事業の中核として村民 から親しまれています。また、高い整 備率を誇る農業集落排水事業や、さま ざまな住空間の整備により、人口増加 と県内トップクラスの年少人口率を 実現しました。
つまり、若くて活気のある村と いうことですね。
はい。次世代を担う子どもたちには、 心身ともに健康で伸びやかに育って ほしいと思います。なにより大切なの は「人」ですから、自主的で創造的な 人づくりが必要となります。そのため にも「村民1人1学習、1スポーツ」 を目標とした生涯学習を 進め、生きがいづくりを これからも支援していき ます。
また、人々が暮らして いくためには「生きがい」 に加え、「思いやり」をも つということも大切なこ とです。村民が互いに助 け合うことのできる地域 福祉づくりによって、住 み慣れた村でいつまでも 元気に過ごすことができ る、そんな福祉社会を目 指しています。
中島村ならではの事業の 特色を教えてください。
全国に先駆け、平成8年度から「農村 総合整備事業(緊急防災型)」を進め ています。これは、集落内を消防車が スムーズに通れるように道路を整備 したり、防火水槽を設置したりすると いった事業で、災害に強い村づくりを めざすものです。平成10年8月末の集 中牽雨によって、本村も被害を受けま したが、この事業で整備した「緊急防災 無線」は消防団や村災害対策本部など の緊急連絡用として 活躍し、大雨による被 害を最小限にくい止め ることができました。
もうひとつは、快 適な住環境整備とし ても取り組んでいる 「農業集落排水事業」 です。汚れた水をき れいにして還元する ことは、水を利用す る人問にとって当然 のことですし、阿武 隈川の上流に位置す る本村が、率先して水質保全を進める ことが責務であると考えています。
近年、水耕栽培などハウス栽培が 盛んですが、これからの農業について どうお考えですか?
かつては純農村であった中島村も 都市化と離農から後継者が育ちにく い状況となっています。
これからは、農業生産体制を強化推 進し、転作や農地の流動化、集団営農 的動向を踏まえながら、個別完結型嘩 業から委託農業への転換を図ってい きます。後継者を育成しながら、農業 の大切さを次世代につなげていけれ ばと思います。
最後に、小室村長のモットーを聞か せてください。
「公正・透明・参加」を基本姿勢に、 村民の目線でものごとを考えること が最も大切なことです。
21世紀にふさわしい、真に「豊かさ」 と「ゆとり」を実感できる中島村を実 現するために、福祉の向上と生活基盤 づくりを積極的に進め、明日のすばら しい中島村を村民の皆さんと共につ くりあげていきたいですね。