矢吹町町制施行百周年記念要覧 -019/046page

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昭和初期の不況克服への努力が農業教育の礎に

和十一年 「福島県満州開拓訓練所」 併設、同十五年には女子教育部設置、 同十人年四月に「福島県立矢吹原 修錬農場」と改称、同年六月には 「福島県勤労訓練所」が併設され 軍需工場の労働者の提供地となって いきます。

 敗戦後の農地改革により、農業 経営技術と農村の中堅青年養成機 関として昭和二十五年四月「矢吹 原経営伝習農場」と改称、昭和 四十九年には整備統合を経て「福 島県農業経営研修所」となりま した。時代の要請に合わせ名称と 内容を変えた「農場」は、昭和 六十三年四月、福島県立農業短期 大学枚として新たな一歩を踏み出し たのです。

昭和初期の矢吹町の町並み
昭和初期の矢吹町の町並み

修練農場生の食事の様子
修練農場生の食事の様子

農産物価格の下落など農村に甚大な被害を与えた昭和初期の経済不況。農場中心の実習訓練、農民精神の陶冶を行う場として「福島県立修練農場」が設立された。
時代の要請に合わせてその名と内容を変えた農場は福島県立農業短期大学校として新たな一歩を踏み出した。

矢吹、時の鼓動

1926−1939

昭和12年 矢吹消防音楽隊設置
昭和12年 矢吹消防音楽隊設置

雪中の査察 昭和12年3月10日
雪中の査察 昭和12年3月10日

軍用食料(米、麦など)供出
軍用食料(米、麦など)供出



ロ昭和九年
◆六月◇矢吹町が岩瀬公立病院組合町村に 加入◆九月◇室戸台風◆十一月◇雉子塚(矢 吹町大池地内)除幕式◆十二月◇福島県立修 練農場設置(昭和18年4月矢吹原修練農場、 昭和23年4月矢吹原実験農場、昭和25年4月 矢吹原種営伝習農場と改称)◇水戸・郡山間 鉄道(水郡線)開通

□昭和十年
◆一月◇矢吹が原御料林地宮内省より福島県 に払下げとなる(開墾のため2344ヘクタール) ◆三月◇ドイツ再軍備を宣言◇松倉・大畑・長 峰郷倉設置◆四月◇矢吹・中畑三一神に青年学 校発足(昭和15年4月1日より義務制)◆十月 ◇原宿にガソリンポンプ配置

□昭和十一年
◆二月◇2・26事件◆三月◇矢吹原の県有地 の一部開発のため県営開墾地開発事業として継 続的に施行される◇茨城街道改修(三文橋か ら中畑小学校間)◆九月◇第1回防空演習行 われる◇弥栄産業組合設立許可される◆十月 ◇八幡原県営開墾地に78戸入植、家族も移住、 弥栄集落できる

ロ昭和十二年
◆三月◇弥栄開拓(中畑の柏山、三神の三城目 など)に30戸入植◆五月◇矢吹が原陸軍飛行 場(熊ケ谷飛行学校矢吹分校)開場式◆七月◇ 蘆溝橋事件◆十一月◇日・独・伊・三国防共協 定調印◇大本営設置◇中畑産業組合事務所 新築される

ロ昭和十三年
◆一月◇各町村に防護団誕生◆四月◇中畑村 弥栄を稲荷釜区とする◇国家稔動員法公布 ◆五月◇霜害により畑作物大被害◆中畑郵 便局開局

□昭和十四年
◆三月◇各町村に警防団設立◆四月◇米穀配 給統制法公布◆五月◇ノモンハン事件◆五月◇ 国民徴用令公布


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