矢吹町町制施行百周年記念要覧 -021/046page
戦争によって失われた農村の力食糧供給も減少
度になり、人々は食糧などを代 用品で済ますようになりました。 青年団も日常勤労奉仕にかり出 され、婦人たちも飛行場に勤務 する軍人の世話や防空防火訓練 にあたるなど、全ての町民が戦 争遂行に生活をかけていました。終戦を迎えても日本は、耐乏 生活を余儀なくされました。
矢吹町では旧陸軍飛行場跡を 羽鳥ダムの通水により水田地帯へ 変える計画が実施され、召集さ れていた兵士達も復員。老人や 女性が支えていた耕地に男性が 戻り、衰退していた農業も力を 取り戻しました。多くの尊い人 命を犠牲に、矢吹町にようやく 平和と希望が戻った時でした。召集された兵士は矢吹町も含め農村出身者が大半であり、農業生産も衰退、食糧供給も減少の一途をたどりはじめる。昭和15年5月10日、供出米の強制措置が決定。戦時体制一色のなか、全ての町民が戦争遂行一色の生活を強いられ、窮乏に耐えなければならない時代だった。
矢吹、時の鼓動
1940−1954
協創立◆五月◇大和久大火、13戸全焼◆六月 ◇三神村農協創立◆七月◇矢吹中学校独立 校舎に移る◆十一月◇矢吹農業改良指導所開 所(昭和33年に改良普及所と改称)
□昭和二十四年
◆四月◇県立白河第二高等学校矢吹分校開 校(矢吹中学校内に)◆十月◇中畑中学校校 舎新築落成◆十二月◇中畑稲荷釜に共済組合 西白河支所第2家畜診療所開設◇羽鳥ダム工 事本格的に始まる◇矢吹町美術協会できる。□昭和二十五年
◆六月◇矢吹町竹工芸品授産所開所◇矢吹 町6月4日施行の参議院選挙において、投票率 99・87%で全国第1位となり、全国選管及び 毎日新聞社より表彰・楯を受ける◆十一月◇三 神村ガソリンポンプ購入◇中畑村に初めて電話 開通。□昭和二十六年
◆三月◇白河信用組合矢吹支所開業◆四月 ◇三城目阿武隈川堤防完成◆五月◇東北電 力(株)設立◇東北電力白河営業所矢吹散宿 所設置◆六月◇矢吹町母子寮開設される◆十 月◇警察法改正◇矢吹町警察署廃止され白 河警察署矢吹警部派出所となる□昭和二十七年
◆三月◇矢吹原耕地整理組合、矢吹原土地改 良区連合会に組織替となる◆七月◇中畑村国 民健康保険直営診療所開所◆十月◇矢吹町 変電所設置される◇各町村教育委員会発足□昭和二十八年
◆三月◇三神郵便局が電話交換業務始める◆ 四月◇神田簡易郵便局開局(昭和36年9月30 日廃止)◆八月◇町村合併促進法(柑月1日施行) ◆十月◇三神村国民健康保険直営診療所開 設◆十一月◇福島県及び読売新聞社主催の新 生活モデル町村として、大畑部落は総合第1位 として表彰を受ける□昭和二十九年
◆三月◇中畑舘の越横穴古墳発見される◆矢 吹ケ原土地改良区開設◇三枚発田に町営住宅 13戸建設される