大信村村政要覧 -011/028page

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天地人 furusatobito

天地人 furusatobito

【 中山義秀記念文学館 】

中山義秀の愛したふるさと―。
ここには未来に伝えたい思いがある。

 ふるさと大信村を愛し続けた作家、中 山義秀の存在を村内外の人々に広く知っ てもらおうと、平成5年に「中山義秀記念 文学館」は開設されました。村役場のそ ぱ、きれいに刈りそろえられた芝生の中 にあり、瓦屋根が特徴的な美しい建物で す。文学館では義秀の生涯と作品につい てさまざまな展示コーナーが設けられ、 文献研究者、小学生による見学会など来 館者は後を絶ちません。こうした記念文 学館としての役割に加え、住民がくつろ げる広いラウンジ、そして約2万5千冊 の蔵書がある図書館の機能を併せ持ち、 村の文化の里づくりの拠点ともなってい ます。また、郷土文化創生事業として「作 文コンクール」が毎年行われ、地域の未来 を担う子どもたちの文化レベルの向上に も役立っています。

 作品や随筆などで、大信村を「心の憩い の場所」「人間の培養土」と書き著した中 山義秀は、単に村の生んだ偉人という枠 を越えて、村の文化や伝統を築いていく 精神の源として現代に脈々と生き続けて います。近い将来、村を巣立った子供たち が、中山義秀という存在をきっかけにし て、自分の生まれ故郷を誇りをもってア ピールする日が近づいてきています。

中山義秀記念文学館
◆ 中山義秀記念文学館
ふるさとを代表する中山義秀をより多 くの人々に親しんでもらうため、シンボ ル的施設として誕生。「孤高の文士」「求 道の精神」「魂のふるさと」「義秀を知る」 という4つのコーナーからなり、図書館 も併設されている。

中山義秀記念文学館 2

中山義秀記念文学館 3

どんど焼き
◆ どんど焼き
村内各地区で行われる小正月の伝統行事。正 月飾り等を御神火で燃やし、その炎で餅をあ ぶりながら1年間の幸福を祈る。時代の波に おされて一時は途絶えたが、若者たちの手に よって復活した。

十日市の提灯祭り
◆ 十日市の提灯祭り
青年たちの奏でる笛や太鼓の音に合わせ、約7mの 竹に提灯をぶらさげた子どもたちが練 り歩く。五穀豊穣などを願って約百年前から 続いている祭りで、毎年7月の日曜日の夜に 十日市地区で行われる。

キュウリ天王祭り
◆ キュウリ天王祭り
疫病よけの神様・牛頭天王を祭った八雲神社 で7月14日に開催。夏場の健康を願う村人 が、キュウリを2本お供えして1本を持ち帰 る。祭り当日は拝殿内で豊年歌(新城甚句)の 奉納なども行われる。

ふるさと文化伝承館
◆ ふるさと文化伝承館
村内に残る茅葺きの古民家を移築し、内部に 農具や民具などを展示している。展示品のす べてが、かつて村民が実際に使っていたもの で、知恵と手業を用いて丁寧に暮らしてきた 農村文化を学ぶことができる。


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