大信村村政要覧 -014/028page

美しいむら　村づくり
故郷は人間の培養土だ

素敵な村づくりは、
みんなの心の中から
生まれる。

　平成7年に策定された「ふるさと夢 おこしプラン」。ここには、“自分たちの 村は、自分たちで創ろう”という自発的 な村づくり、村に暮らす人たちの夢 がつめこまれています。

　ふるさとの風景を守る活動もそのひ とつ。村を象徴する美 しい水田風景を保存し、 化学肥料や農薬を極力 使わずに県南地区で一 番うまい米を作ろうと いう声から誕生した 「農業経営者会議」は、 会員数約30名で農業の 新しいかたちを提案し ています。そこには物 を作るだけの農民の姿 はなく、経営者として 広範囲で活動していく 開拓者精神があふれています。そして これらの動きは、姉妹都市、埼玉県戸田 市との交流も育みました。春の田植え 体験、夏の親子ホームステイ、秋の収 穫体験など、さまざまな活動を通して、 農村と都市との新しい地域づくりが誕 生しています。また、村をもっとアピー ルするためのサイン事業、村の玄関口 に楼の木を植える景観事業、登山者の ための権太倉山の山道整備なども行わ れ、自然環境に合わせた企業誘致、都市 的機能の向上が図られています。

　「植物と同じように、故郷は人間の 培養土だ」と中山義秀 が書き著したように、 村では地域のコミュニ ケーションを第一に考 えています。毎年8月 に開催される、「ふるさ と川祭り」では、伝統芸 能の披露や大盆踊り大 会、花火大会などさま ざまなイベントが企画 され、都市間・地域間の 交流が図られています。 また、スポーツ・レクリ エーション活動や国際交流活動による 青少年の育成、子供から高齢者までが 「いつでも、どこでも、だれとでも学べ る」生涯学習社会のモデル整備事業な ど、さまざまな活動が展開されていま す。