大信村村政要覧 -018/028page
たいしん未来キーワード
― 大信村の子供たち ―子供たちが将来、自分たちを
誇りに思えるような教育環境を
創りあげる―。IT革命の追い風を受けるかたちで、大信 村の子供たちにもパソコンが、小学校では2人 に1台、中学校では1人につき1台普及し ています。しかし、それにともなう技術指導が まだまだ追いついていないというのが正直な ところです。今後は時間制を導入するなどし て、本格的なパソコン教育を進めていきたい ですね。そしてもう一つ、グローパル化をめざ しての英語教育の実践は、国の補助事業によ り、すでに外国人指導者に指導に当たってい ただいておりますが、今後は村単独でも外国 語指導者を呼ぶなどして、小中学校により英 語教育を波及させていきたいと考えています。
大信村は農業の村というイメージがありま すが、実際は村の立地企業をはじめ、隣接市町 村の企業に、多くの若者が共稼ぎで働いてい ます。子どもを安心して、生み育てることがで きるよう、平成14年度からは幼稚園の預かり 保育や、小学校下学年の児重を受け入れる「児 童クラブ(仮称)」を設立する予定です。これ が実現すれば、子供たちの連帯感も強まり、大 信村全体の学力の向上にもつながるのではな いかと期待しています。
そして、次代を担う大信村の子供には、早い 時期から一流の文化に触れ、広い見識を身に つけてほしいと考えています。例えば、オーケ ストラや歌舞伎、演劇といった芸術文化・伝統 の公演に連れていってあげたいですね。年に 一度でも、小・中学校で合計9回、その中で得 るものが何か一つでもあればいいと思います。
大信村の子供たちが将来、自分たちのこと を誇りに思えるような、そんな素晴らしい少 年時代を、私たち大人がつくってあげなけれ ばいけませんね。
(平成13年l2月・大信村長 渡部泰夫談)