泉崎の文化財-001/27page

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泉崎横穴(いずみざきよこあな)
所在地/泉崎村大字泉崎字白石山
 泉崎横穴は、泉崎中学校の道をはさんで東隣の丘陵にあります。交差点の東北の角で、泉崎村と矢吹町の境界にあります。
 横穴は1933年県道拡張工事の際に発見され、横穴内部に壁画のあることがわかりました。
 壁画は遺体を葬る部屋(玄室(げんしつ))の奥と左右の壁、天井に朱を使って描かれています。
 奥の壁には、右から順に2頭の動物、弓に矢をつかえてそれを追う騎馬人物像、大の字形に手足をひらいた正面形の人物像4人、両手に高杯(たかつき)状の器物をささげた女性らしい側面形の人物像3人を20cm前後の高さで一列に描き、その下方の余白には、直線や珠文をちらしています。
 奥に向かって左の壁には、奥の壁に近い部分から順番に渦巻文(うずまきもん)、馬に乗る人、小動物、馬に乗る人、馬が描かれています。
 奥に向かって右の壁には、臼のようなものと馬が、奥壁近くには、珠文が多くあります。
 天井部には、4壁の上部にいずれも大きな渦文があるが、奥壁上部のものか、径約60cmあってもっとも明瞭です。
 副葬品としては、直刀、刀子(とうす)、銅環など少量が遺存されています。
 この横穴は、7世紀の前期にできたものと言われています。
泉崎横穴と壁画
泉崎横穴と壁画
出土品:直刀・刀子・高杯・鉄製つぼ
出土品:直刀・刀子・高杯・鉄製つぼ

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