塙町勢要覧 -008/026page
太古への浪漫
歴史の面影が揺れて、古人の鼓動が響く町、はなわ。
塙町の歴史を紐とくと、縄文・弥生時代にさかのぼり、町のあちこちでこの時 代の遺跡が多数発見されていることから、かなり早い時期から人々が定住し、今に 続く営みを繰り返してきたと思われます。
そして中世には結城氏や佐竹氏の支配下に治められ、近世には幕府の直轄領と なり、名代官として名高い寺西封元などがこの地を治めます。
明治に入ると棚倉藩に編入された後、明治4年の廃藩置県によって棚倉県に属 し、その後、平県、磐前県、そして明治9年に福島県に含まれ、明治22年の市町 村制施行により常豊村、笹原村、高城村、石井村が成立。
昭和23年、常豊村に町制を施行して塙町と改称。いくつかの合併を経た後、昭 和44年、矢祭町との境界を変更して現在の塙町が生まれます。
町を歩けば歴史を今に伝える数々の史跡や文化財がひっそりと佇み、改めてこ の町を流れた時間の豊かさを感じます。