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町指定史跡
向ヶ岡公園
塙町指定 昭和51年9月21日
所在地 大字塙字川向道上104公園とはいえ、現有面積約818平方メートル程で、外部は石垣によって境界を限られてある。これは、県指定天然記念物の枝垂桜保護のため整備されたもので、故金沢春友翁の尽力によるもの、南側に県道が開かれた明治18年以前は九ツ山への山続きの岡であった。
この公園は規模こそ小さいが、寺西代官によって、庶民のいこいの場として造られたもの。時に寛政5年(1793)であり、本邦の庶民公園の鼻祖と云うべきものである。
園内には、文政2年寺西代官の最たる治積を後世に遺す誕育家がある。
熊野社があるため、別名熊の森公園という。向ヶ岡とは、塙陣屋から見て名づけたものと、先師は云っている。