ふるさとのむかし話-017/42age
ヤマンバ(山姥)とだんご石
むかしむかし、大塩のまえ山に、一人のヤマンバが住んでいました。ある大ききんの年、村人は、秋になってもいくらも米がとれず、たべるものがないので、はらをすかし大変こまっていました。
ある日、一人の坊さんが、はらをすかしヨロヨロとしながら、何かたべるものがないかと、山へさがしに行きましたが、たべられるものはすべてとりさったあとで、ひとかけらのたべものもありませんでした。そして、山をフラフラと、疲れた身体をひき摺って歩いていくと、ヤマンバの家の前