体験学習の手引き-023/033page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

年中行事

 会津にはたくさんの年中行事がありますが、その中で主なものをあげてみます。
1.正月の行事
 元日参り  一般には、近くの神社を参拝します。町には、諏方・お八角・蚕養・東山のお羽黒などたくさんの神社があります。
 初音  元日の朝早く、竹で作った初音といううぐいすの音色をだす鳥笛を吹き、売りにきます。うぐいすは、春を告げる鳥なので、初詣の人が買い求め、吹きながら帰ると、いかにも新年を感じさせます。
 七草(7日)  この朝、七草粥を食べます。「七草たたきなにたたく、唐土の鳥が日本の土地に渡らぬうちに、すととんとん」と歌を歌いながら七草を細かくたたきます。それをお粥に入れ、さらに切ったもちを入れて食べる家もあります。
 十日市(10日)  市の中心、大町通りと神明通りを中心に開かれます。300年以上の伝統があり、約500店もの露店が立ち並び、近くの農村から買物に来た人でにぎわいます。この日売られる縁起物の起き上がり小法師を家族の人数より1個多く買い求め、神棚にまつり、1年間の家内安全を祈ります。風車とともに忘れてはならないこの日の買い物となっています。
 団子さし(14日)  ミズキの若木にそば・粟・米の粉で作った団子(金小判、きね、馬などをかたどったもの)をさして、神棚にそなえ、豊作を祈ります。
 さいの神(15日)  神棚の注連(しめ)や、松飾などを集めて焼き、この火で焼いたもちや団子を食べろと、また、この火でたばこをつけると、腹痛、歯痛などをしないといわれています。

十日市の露店
十日市の露店

2.春の行事
 節分(2月3日)  田作(魚)の頭を豆柄にさして、それを戸ロにさします。タ方に「福は内、鬼は外」の声に近所どうしが競って鬼を追い出そうとし、福を招きます。豆占いといって、向こう12ヵ月に見立てた豆を焼き、その焼きかげんで1年の天候を予測します。
 桃の節句(3月3日)  女児の生まれた家では、ひな人形を飾り、草もちを供え、甘酒を飲んで祝います。
 春彼岸(3月18日〜24日)  各家では、彼岸花(造花)を仏壇に供え、先祖の霊を祭り、墓参りをします。中日には、おはぎをつくって供え、また彼岸中、彼岸獅子が各戸を回ります。秋には秋の彼岸も行います。


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は会津若松市教育委員会に帰属します。
会津若松市教育委員会の許諾を受けて福島県教育委員会が加工・掲載しています。