3.夏の行事
端午の節句(5月5日) 家々で軒先にしょうぶ、よもぎをさし、ひし巻やつの巻を作ります。初男児の家では、のぼりはたや鯉のぼりを立てて祝います。この夜、しょうぶ湯に入ります。
夏越の祓い(6月30日) これは、わざわいを除き去るための行事です。市内の神社などで、神官が人形の紙を切り、それに名前と年齢を書いて、神社でおはらいをしてもらいます。
七夕(7月7日) 青竹につけた色紙、短ざくなどに歌や願いごとを書いて飾ります。色紙、短ざくに字を書けば、字が上達するといわれています。
冬木沢参り(8月1日〜7日) 家族の人が死んで初めての時、会津の高野山といわれ、空也上人が開いたといわれる八葉寺(河東町)にお参りします。この習慣は会津地方独特のものです。
お盆(8月13日〜16日) 古くから祖先の霊を迎え、供養する行事として行われています。仏壇に盆棚をつくり、盆棚には、飾る竹・柳の木・かけそうめん・わかめ・ほおずきなどのほか花を供えます。柳の木は、仏様の箸をつくったり、長なすに4本さして馬をつくります。その馬に乗って仏様は帰られるといわれています。そして、お盆には、親類や近所の人がお供えを持ってきて、拝みに回ります。お金に行われる盆踊りは、精霊を迎え、慰め、また、これを送るための踊りです。
お日市 7月1日からほぼ2ヵ月以上も各町内でお日市が続きます。これは、町内の神社、お寺、産土神(うぶすながみ)などの夏祭りのことです。お日市は縁日のことです。市街地には、およそ50近い縁日があり、7月1日のお姥(んば)さまを皮切りに9月8日の館のお薬師さままで、ほとんど毎日、市内のどこかでお日市が行われます。お日市の夜、ゆかたに着がえ、うちわを持って夜店を回ることが、子供はもちろん、大人にとっても楽しみのひとつであり、町における夏の風物詩です。
4.秋の行事
節句 9月9日は初節句、19日は中の節句、29日は終わりの節句、これを三節句といい、それぞれもちをついて供えます。秋には、職場の人や親しい人が集まって、いも煮会を行います。
5.冬の行事
冬至 この日は、かぼちゃ(冬至かぼちゃ)や豆腐を食べる習慣があります。
6.歳末の正月を迎える行事
煤の年とり 年の暮れに、家の中の煤をはき清めます。
飾りもち 飾りもちは、28日につき、29日にはつきません。九は苦に通じるからだといわれているからです。
松飾り 「一夜松を立てるな」といって、門松や拝み松も28日に飾ります。
※なお、歴代藩公行列(9月23日)をメインイベントとした会津まつりが年4回行われています。
メモ