すばらしい先輩たち 会津人のほこり(第1集) -039/197page
だから、兼載(けんさい)は江戸だけでなく、心敬(しんざょう)に従って関東の各地を歩いて勉強をしました。後に協カしあう宗祇(そうぎ)も、そのころ関東に来ていたので、兼載は先輩(せんばい)宗祇の教えもうけました。連歌(れんが)を作るだけでなく、連歌師になるために必要な学問も学びました。短歌や古典(こてん)の勉強は大切で、特に古今伝授(こきんでんじゅ)という秘伝(ひでん)もさずけられました。
京都北野天満宮(きたのてんまんぐう)
文明七年(1475年)、兼載は京都の北野天満宮で開かれた連歌の会に初めて出席することができました。24歳の若さでした。
そのころは、都(みやこ)も幕府(ばくふ)も京都にあったので、政治も文化も、すべてが京都を中心として動いていました。連歌もやはり京都が中心で、兼載の先生である心(しん)