すばらしい先輩たち 会津人のほこり(第1集) -061/197page
の長楽寺(ちょうらくじ)、熱塩(あつしお)の示現(じげん)寺、喜多方市北町の公園にも建てられています。どの銅像も、やさしさに満ちたおだやかな目で、子供たちを見守っているようです。
生(お)いたち
瓜生岩子は、今から約150年前、文政(ぶんせい)十二年(1829年)、今の喜多方市北町の大きな油屋の娘として生れました。岩子は、何不自由なく育ち、幼(おさな)いころは、しあわせな日が続きました。しかし、そのしあわせな生活に、思いがけない不幸がおそってきました。父が急病にかかってなくなり、その葬式(そうつしきJ)から50日目に家が火事になり焼け出されてしまったのです。岩子が9歳のときでした。このことがあって、岩子は、母の里の熱塩の山形屋瓜生家に行き、瓜生の姓(せい)を名のるようになりました。