すばらしい先輩たち 会津人のほこり(第1集) -074/197page

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また、村の娘たちに、裁縫(さいほう)、家事(かじ)、行儀作法(ぎょうぎさほう)、看護法(かんごほう)などを教えるとともに、産婆(さんば)の講習も行い、捨子の悪い習慣をやめるようにつとめました。

 行き倒れの病人がいれば、寺に引きとり、生活に因っている人々には、お金が入るような内職を教えるなど、岩子の活動は、会津地方はもちろん遠くの地方にまで聞こえ、岩子をたよってくる貧しい人も、たくさんいました。

 このようなことから、近くの人々は、だれ言うとなく、「仏(ほとけ)の岩子」と呼ぶようになりました。


福島での活動


 明治十九年(1886年) の秋、日ごろから尊敬していた福島市にある長楽(ちょうらく)寺のおしょうさんから、福島で活動することをすすめられ、岩子も貧しい人を


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