すばらしい先輩たち 会津人のほこり(第1集) -079/197page

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子供たちの気持ちを明るく、子供らしくさせなければならないと思いました。よく聞いてみると、これまで子供たちを世話していた人は、ただ、子供に食べさせてやり、世話してやっているのだという気持ちで、やっかい者扱(あつか)いにしてきたということてした。

 そこで、岩子は、このたよる人のない子供、親からはなれて生活している子供を、心からあわれみ、あたたかい心で一生けんめいに世話をしました。

 やがて、岩子の心が子供たちに通じ、岩子のまわりでは、遊びまわる子供でいっぱいになり、笑い声が部屋中に聞えるようになりました。

 また、この子供たちに職業をあたえるため、紙袋張(かみぶくろは)りや紙箱の作り方を教え、養育院(よういくいん)の近くの商店やエ場に話をして働かせてもらうようにしました。しかし、ふるさと会津地方の人々の願いによって岩子は、養育院の仕事を8力月でやめて若松に帰りました。若松の人々は、岩子を喜んで迎え、貧しい子やみなし子


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