すばらしい先輩たち 会津人のほこり(第1集) -108/197page
もようを作ったりしましたが、次はここ、その次はここと、私どもがいうとおり、子どもたちはまねをするだけでした。」
「便所(ペんじょ)があぶないため、子どもが無事(ぶじ)に用をたしてもどってくるか、ハラハラしていました。」
「おもちゃらしいおもちゃもなく、1本の棒切(ぼうき)れやなわの切れはしが、遊び道具となりました。」
こんなようすから、そのころのリンの幼稚園(ようちえん)に対してのひたむきな情熱(じょうねつ)がうかがえるようです。
今の幼稚園のような遊び道具や、ととのったいろいろな施設(しせつ)はありませんでしたが、リンは、朝や帰りのあいさつ、両親(りょうしん)へのあいさつなどは、きちんと教えました。特に、生活のけじめ (礼儀作法(れいぎさほう)) は、幼(おさな)い子どもにもきびしくしつけました。そのため、幼稚園に行っている子どもは、むだづかいが少なくなり、