すばらしい先輩たち 会津人のほこり(第1集) -146/197page

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す。さっそく、野田豁通(のだひろみち)と、会津出身で斗南藩の責任者であった、山川浩(やまかわひろし)の二人を保証人にお願いして、受験の準備にとりくみました。

 試験は十一月のはじめにありました。

 明治六年(1873年)三月の最後の日、待ちに待った『入校を許可す』との知らせがとどきました。五郎は合格通知書をにぎりしめて、とびあって喜こびました。五郎が十五歳の春のことでした。

 四月一日に晴れて入校、四月三日は祝日で学校が休みです。五郎は、学校の制服を着て、山川浩、野田豁通をはじめ、お世話になった人の家々をまわってお礼を言いました。

 柴五郎にとって生涯(しようがい)を通じて最良の一日でした。

 こうして軍人の第一歩をふみ出した柴五郎は、陸軍幼年学校から、さらに


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