すばらしい先輩たち 会津人のほこり(第1集) -150/197page

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もたずねています。面川沢の、かってお世話になった鹿目留吉(かのめとめきち)の家には、野良着(のらぎ)のたしにでもと洋服や帽子や靴(くつ)などをおくりとどけています。

 昭和二十年(1945年)、太平洋戦争が終った年の十二月十三日、柴五郎は八十七歳の生涯(しようがい)を閉(と)じて永遠にこの世を去りました。軍人としての道を歩みましたが、戦争の悲惨さ、戦争に負けたもののみじめさをよく知っている柴五郎は、もっとも平和を愛していた人でもあったのです。

 「会津のはじをそそぐまでは…………」と父にさとされた言葉を忘れず、柴五郎は一生武士道・会津魂を持ち続け、心の底に

写真「柴五郎」


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