すばらしい先輩たち 会津人のほこり(第1集) -157/197page
必ず「様(さま)」をつけて呼んでいた。同(おな)い年の者だけのときは、生まれ月の早い者が仲間の組長となった。
遊びの仲間の集まる場所は、それぞれの家を順番に回(まわ)った。当番の家では、子どもたちのために、必ず一(ひと)部屋を与えることになっていた。しかし、お菓子やくだものを出すことは禁じられていた。立派(りっぱ)な武士にするためには、子どものときから、ぜいたくをさせずきびしく育てなけれはならないという、会津藩の教えだったのである。