すばらしい先輩たち 会津人のほこり(第2集) -056/203page

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した。

毎日のように、田を見まわりました。土の色を見たり、自分でなめてみて、味で土の種類をわけて記入しました。土の重さも、はかりではかってくらべたりしました。どんな土には、どんな種類がよく育つのかを、自分でためして書いておきました。

村の人たちは、与次右衛門が苗代(なわしろ)に種をまけば自分もまき、畑に豆をまけば自分もまくように、何でも与次右衛門を手本とするようになりました。

春、農作業(のうさぎょう)が始まるころには、村の人が与次右衛門をたずねます。五左衛門(ござえもん)も、甚三郎(じんざぶろう)も、与兵衛(よへい)もいます。近くの作右衛門(さくえもん)もいます。

「与次右衛門さん、そろそろ種をまくころだけど、どんな種類の種をまいたらよいのかね。」

「作助さんのところの田は、家の近くで上田(じょうでん)だったね。それなら、どんな種


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